すぐそばにある...
先日、石巻の観慶丸本店で行われた
三谷龍二さんの木工展に行ってきました。
三谷さんの作品との出会いは、10年以上前になるでしょうか。
東京の雑貨屋さんで見かけた、ありそうでないシンプルな木の掛け時計を、一目で気に入りました。
その時は三谷さんの作品とも知らず、いろいろ調べてみると、とても人気の作家さんで、
個展でしか作品を見ることができない。
偶然出会えたのも奇跡的だと知り、びっくりしたのを思い出します。
それから個展があるたび少しずつ買い足していますが、どれも温かみがあり、
nico家の日々の暮らしを豊かにしてくれる欠かせないものになっています。
いつも、これで満足・・・と思いますが、毎度連れて帰って来てしまいます・・・。
当日は、三谷さんの「すぐそばの工芸」の出版記念として
トークイベント 三谷龍二×皆川明(ミナペルホネン)
「すぐそばにある、特別な場所」
にも、参加してきました。
印象的な話が、
「デザインをしようとは1度も思ってなく、その素材や生活に寄り添うように」
「作る事に手が慣れてくると、最初の不器用な部分の良さが失われてしまう」
自分の仕事と重ねて、考えさせられる言葉でした。
美容師として、作りこまれたショーやコンテストのクリエイティブな作品
もちろん大切な事なのですが、
お二人の話で、私達の目指している所は、そこなんだなと。
特別なものではない日々の生活に寄りそえる
「すぐそばにある、美容室」
であるべきと再認識しました。
トークイベント後、お二人ともとても気さくな方で、サインをいただきました。
三谷さんは前にもいただいていましたが、今回はまた違う挿し絵で、
お二人とも、nico家をイメージして描いてくださったのかなという挿し絵で、ほっこりしました。
お二人に聞いてみたい事、話したい事は、いっぱいあるのに、
気持ちが舞い上がっていたのでしょうか…
言葉にならず帰ってきてから、あれも、これもという感じでした。
感動と同時に、自分の生活のあり方を見つめなおす貴重な時間でした。